子供が朝起きられない。冬休みを使って改善の第一歩を歩むために必要なこと

2025年12月27日 20:00

当院は本日27日で年内の診療を終えております

2週間前からご予約枠は全て埋まっており、急な体調不良など、ご連絡を頂いた方などご迷惑をお掛けしてしまった方もいらっしゃいました

また、この時期、お子様の起立性調節障害にお悩みの親御さんからのご相談も本当に増えています

そこで、今回はお子様が起立性調節障害にお悩みの方に少しでも有意義な情報がお届けできればと思い、この冬休みをどのように過ごすべきかを書かせて頂きます

お子様の

「朝、起きられない」
「学校に行こうとすると気持ち悪くなる」
「立ち上がるとフラッとする」

それが続くと、
親はこう思い始めます。

「怠けているんじゃないか?」
「気合いの問題では?」
「このまま不登校になるのでは…」

でも、はっきり言います。

それは子供の意志の問題ではありません。



起立性調節障害とは「自律神経の誤作動」

起立性調節障害(OD)は、
自律神経が“立ち上がった時の調整”をうまくできない状態です。

本来、人の体は立ち上がるときに
• 血圧を上げる
• 心拍を調整する
• 脳への血流を保つ

という反応を瞬時に行います。

しかしODの子は、
この切り替えがスムーズにいかない。

その結果
• 朝起きられない
• 立ちくらみ
• 頭痛・腹痛
• 動悸・不安感

が起こります。

「頑張りたいのに、体がついてこない」
これがODの正体です。



なぜ「冬休み」が改善の第一歩になるのか?

理由は3つあります。

① 学校ストレスが一度リセットされる
• 時間に追われない
• 評価されない
• 比較されない

この環境だけで、
自律神経の緊張は大きく下がります。

② 生活リズムを“作り直せる”

ODで一番やってはいけないのは
「いきなり元に戻そうとすること」。

冬休みは
• 起床
• 食事
• 体の使い方

をゆっくり整え直せる貴重な期間です。

③ 子供の回復力が一気に出やすい

子供の神経系は非常に柔軟です。

環境さえ整えば、
数週間で反応が変わることも珍しくありません。



起立性調節障害の裏にある「コルチゾール過多」

ODの子供に、
ほぼ共通して見られる状態があります。

それが
コルチゾール(ストレスホルモン)の出すぎです。

コルチゾールは本来、
• 朝起きる
• 危険を回避する
• 集中する

ために必要なホルモン。

しかし
学校・人間関係・評価・不安が続くと
慢性的に出っぱなしになります。

すると
• 夜に下がらない
• 眠りが浅い
• 朝にはエネルギー切れ
• 自律神経が常に緊張

という状態になる。

この体に
「早く起きなさい」
「学校行けるでしょ」

は、
限界の体にムチを打つ行為になってしまいます。



なぜ「ハチミツ」が役に立つのか?

ポイントは
血糖とコルチゾールの関係です。

体は
• 血糖が下がる
→ 危険信号
→ コルチゾールを出す

という仕組みを持っています。

ODの子は
• 食事量が少ない
• 朝食が取れない
• 夜間低血糖を起こしやすい

その結果、
コルチゾールで無理やり体を動かしている状態になりやすい。



ハチミツの役割は「元気を出す」ではない

ハチミツは
• 消化に負担が少ない
• すぐ使える糖
• 血糖を穏やかに支える

という特徴があります。

つまり
• 血糖を安定させる
• コルチゾールを過剰に出させない
• 自律神経を休ませる

ための栄養。

テンションを上げるためではなく
“戦闘モードを解除するため”に使う
という視点が大切です。



現実的な取り方の目安

難しいことは不要です。
• 寝る前
• または朝起きてすぐ


• 小さじ1杯程度のハチミツ
• そのまま or ぬるま湯に溶かす

これだけで十分。

※ 白砂糖では代用不可
※ ジュースでも代用不可

**「甘いおやつ」ではなく
「神経を落ち着かせる栄養」**として考えてください。



冬休みにやってほしい3つのこと

① 朝は「起きる」より「座る」

いきなり立たせない。
• 布団で座る
• 数分かけて体を起こす

これだけで
立ちくらみ・吐き気は減ります。

② 午前中に軽く体を使う

激しい運動は不要。
• ストレッチ
• ゆっくり散歩

目的は
交感神経を優しく目覚めさせること。

③ できていることを言葉にする

ODの子は
「できない自分」を責め続けています。

「今日はここまでできたね」
「昨日より楽そうだね」

この声かけが
神経回復の一番の栄養です。



薬だけで良くならない理由

薬は
血圧や心拍を一時的に助けます。

でも
自律神経の“誤作動のクセ”そのものは変えません。

だから
• 効いたり効かなかったり
• 良くなったと思ったら再発

が起こる。

必要なのは
神経が安心できる環境と材料です。



最後に

起立性調節障害は
長期戦に見えて、
最初の一歩で流れが決まる不調です。

冬休みは
• 焦らなくていい
• 比べなくていい
• 整えることに集中できる

最高のタイミング。

ハチミツは
そのための
小さくて現実的な一歩。

どうか
**「焦らない改善」**を選んでください。

それが、
子供の未来を守る第一歩になります。

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