自律神経の変化
交感神経が優位になりすぎて、休んでもリラックスできない。
胃腸の動き・呼吸・血流にも影響します。
最近「疲れが抜けない」「眠りが浅い」「気分が不安定」など感じていませんか?
それはからだがストレスと戦っているサインかもしれません。
私たちの身体は、脳・腸・骨盤が連動してストレスに反応します。
このページでは、その仕組みをやさしく解説します。
ストレスは、脳だけでなく腸や骨盤の働きにも影響を与えます。
心が緊張すると、呼吸が浅くなり、内臓の動きや血流まで変化します。
その結果、脳・腸・骨盤をつなぐ「C-I-P軸(脳-腸-骨盤軸)」全体が揺さぶられ、
体調や気分のバランスを崩してしまうのです。
C-I-P軸のつながり
この3つは独立して働くのではなく、ひとつの“軸”として協調しています。
ストレス反応は本来、一時的な緊張から身を守るための仕組みです。
しかし、それが長く続くと、からだは少しずつ「守る力」よりも「消耗する力」が勝ってしまいます。
アドレナリンが急上昇。心拍数が上がり、筋肉が緊張。脳は常に警戒状態に。
からだがストレスに慣れようと、コルチゾールを分泌。集中力は高まるが、睡眠が浅くなりがち。
ホルモンが落ち着き始めるが、十分に休めないと自律神経が切り替わらない。
限界を越えると、エネルギーが枯渇。だるさ、無気力、免疫低下などが現れます。
交感神経が優位になりすぎて、休んでもリラックスできない。
胃腸の動き・呼吸・血流にも影響します。
副腎が疲れ、朝がつらくなる。
甲状腺の働きが落ちて代謝・体温が低下。
月経周期や情緒の波にも影響します。
腸のバリアが弱まり、炎症やアレルギー反応が起こりやすくなります。
花粉症や肌トラブルが悪化することもあります。
これらはすべて、からだが「守り続けた結果」とも言えます。
ストレスを敵とせず、いったん休ませてあげることが回復の第一歩です。
ストレスで乱れた「脳-腸-骨盤軸(C-I-P軸)」を整えるには、
強い刺激ではなく、やさしいリズムと触れ方が必要です。
当院ではオステオパシーの理論に基づき、からだが自ら回復する力を引き出します。
呼吸・姿勢・内臓の可動・頭蓋のリズムなど、
からだ全体の“動きの地図”を丁寧に読み取ります。
骨盤・横隔膜・内臓・頭蓋をソフトにリリースし、
体液の流れ(血液・リンパ・脳脊髄液)を回復させます。
全身のリズムがつながるように調整し、
自律神経とホルモンの働きを協調させます。
睡眠・呼吸・姿勢など、回復をサポートする習慣をお伝えします。
「治す」のではなく、「回復できる体に戻す」ことを目的としています。
強い刺激ではなく、静かなリズムに身を委ねることで、
からだは自然にバランスを取り戻します。
あなたの不調は、決して「弱いから」でも「気のせい」でもありません。
長い間、からだがあなたを守り続けた結果として、今のサインが出ているだけです。
当院では「症状を消す」よりも、
あなたのからだが自分で整う力を取り戻すことを大切にしています。
施術は、その回復力をそっと後押しする時間です。
はじめての一歩が、回復のはじまりです。
ゆっくり呼吸を整えながら、からだの内側のリズムを感じてみましょう。
そこから、すべてが少しずつ動き出します。